松井如流
朝問書会創立者。昭和18年、第1回「朝聞会展」開催。
以後「個性の強い作品。書の上手下手よりも、自己を本当に生かしている作品をのぞむ」と主観的作品論を説き、朝聞書展の軌範を成した。
書は古朴渾厚、独自の「隷書の如流」を確立。
後年、少字数による現代書を開拓し、一時代を樹立。
晩年「脱化の書」を成し、人生を集約する実存的傑作を創造した。深い学識、書論、短歌など、多彩な文人書家、昭和の巨匠として書壇を魅了した。
1923年 吉田苞竹に師事
1949年 「書品」創刊編集長
1956年 大東文化大学教授
短歌雑誌『覇王樹』主幹となる。